【レビュー】FUJIFILM X100Vを半年使ってみた感想

私のメインカメラであるFUJIFILMのX100V。

購入から丁度6か月(半年)経ち、「写真を撮る=X100V」という結構ヘビーなユーザーが改めてこのカメラについてレビュー。

以前は従来機のX100Fをかなり使っていたのでちょこちょこ比較もしていきます。

X100Vのここが良い

写真を撮るということの楽しさを味わえる

間違いなくこれが一番。X100シリーズを使ってるユーザーのほとんどの方がこれを求めて使ってると思う。

まだ持ってないけどX100Vに興味があるっていう方は「写真を撮る楽しさを味わいたい」と思ってるんじゃないでしょうか。メイン機はフルサイズだけどサブ機にX100V欲しいなぁって方は「少し肩の力を抜いて写真を撮る事を楽しみたい」という気持ちの表れですきっと。

もちろん楽しいと感じる物事は人それぞれですが、個人的に何が楽しいのか思い浮かべた時に
◦「ファインダーを覗き込んでフォーカスリングや絞りリングを回して集中してる時」
◦「ズームとかないから寄ったり離れたり動きながら撮る事」
◦「美しいレトロな見た目のカメラで写真を撮るという高揚感」
◦「マニュアルという自分の手で写真を撮っている感覚」
◦「手振れ補正がないのでブレないように1枚1枚大事に撮る」
などなど。

何を撮るかでその時の楽しさと言うものは変わってきますが不便さが逆に楽しかったり、マニュアルで撮影するという楽しさはダイレクトに味わう事が出来ると思います。もちろんオート機能もありますがこのX100シリーズを今使ってる人もしくは興味がある人っていうのはほぼマニュアルで撮るという事を楽しむ人でしょう。

他のカメラでは味わえないアナログ感を楽しむカメラだと私は思います。

FUJIFILM X100V Promotional Movie / FUJIFILM

公式のプロモーション映像。


写真の美しさ

X100Vからレンズが新設計されたということで性能面的にもX100シリーズで過去最高に美しい写真を撮る事が出来ます。これは撮れば撮る程X100Fとの違いを実感しました。

解放ではしっかりボケを表現できるし、絞れば遠景もしっかり撮れる。あとはフィルムシミュレーションの色合いがより鮮明になったと思います。なのでカラー面においてもよりしっかりとした表現ができます。カラーバランスの微妙な色味の違いも結構はっきりわかります。X100Fもすごく綺麗に撮れますがより綺麗な写真を撮る事ができるカメラになりました。

SS:1/60 F:3.6 ISO:320 DR:100 FILM:Velvia

ブログやツイッターなど自身で使う写真は基本jpegで撮影してレタッチ含む加工は一切してないので過去記事、photographなどを見てもらえるとより美しいフジカラーの色合いを堪能できます。

FUJIFILM X100V Photography

カメラ本体のデザインの美しさ

X100Vはシルバーとブラックの2色がありますが色の好みは人それぞれです。個人的にはレトロ感と言うかアンティーク感のあるシルバーが好きですがカメラその物のデザインが至高。

X100シリーズが出たばかりの当初はLeicaの模倣と言われてたりした時期もあるようですがもうオリジナルなんじゃないかな。かっこいいと言うより最高に渋い。高級感、アンティーク感、唯一無二のデザイン、X100シリーズとSRはこの世の最高傑作だと思う。

新しいフィルムシミュレーション

「クラシックネガ」と「エテルナ」がX100Vより追加されました。これはX100VだけではなくXProとかX-Tでも使えたりしますがX100シリーズではVから新しく追加されました。

・クラシックネガ
クラシックネガはネガフィルム写真に近い色合いで撮れるフィルムシミュレーション。同じクラシック系のクラシッククロームというのがありますが、クラシッククロームは全体的に淡い色合いで色褪せたフィルム調なのに対して、クラシックネガは淡い部分と暗い部分がより深い色味で撮れます。

どちらもクラシック(古典的)という言葉が使われていますが、「クラシッククロームは色褪せたフィルム写真のように」「クラシックネガはネガフィルム風に」それぞれ違ったフィルムルックな写真を撮る事が出来ます。どういった写真を撮りたいかで使いどころが変わってきますね。

SS:1/1000 F:3.2 ISO:320 DR:100 FILM:CLASSIC Neg.

このクラシック2種のフィルムシミュレーションはパソコン上のイメージ画像ではなく写真プリントをして実際に手元で写真として見る事で、より一層生きてくるフィルムシミュレーションだと個人的に思います。

・エテルナ
カメラのフィルムシミュレーションの項目を見ると「ETERNA/シネマ 豊かなシャドウトーンで動画に適します」と書かれてる通り動画を撮影するのにすごく良いフィルムシミュレーションになります。一言で言うと映画っぽい感じで撮れます。色味的には青緑が強くてかなり彩度を抑えてコントラスト高めになるイメージ。

SS:1/60 F:4 ISO:200 DR:100 FILM:ETERNA

写真を撮る場合に使うと映画のワンシーンを切り取ったような感じで撮る事が出来ますが、かなり彩度が抑えられるので鮮やかさを表現するのは難しいです。フィルムルックといえばそうなんですが「写真」というイメージのフィルムルックとは少し違ってきますね。X100VはF-log撮影出来るのでlog撮影してカラグレするもよし、エテルナでフジカラーシネマルックで撮るもよし、かなり自由度が高いです。


背面液晶パネルのチルト化

写真、動画、インターバル撮影、それぞれ低い位置から撮影する場合本当にすごく便利。これはもうこの便利さを味わってしまうとチルト無しは不便に感じてしまうやつですね。そしてこの部分は開発も力を入れていたようで収納時カメラ本体のデザイン性を損なわいかなり丁寧な作りになっています。とても良い。

写真モードと動画モードでそれぞれフィルムシミュレーションの設定が出来る

これもX100Vからのこっそり新機能です。X100Fまでは写真撮影時に設定したフィルムシミュレーションがそのまま動画モード時にも適用されてましたが、X100Vからはそれぞれ別で適用された状態が残ります。地味ですが便利。ただしマニュアルで写真を撮影しつつ動画撮影に切り替えたりする場合シャッタースピードや絞り値などは共有されるのでそこだけは注意が必要です。

持ち運びやすさ

一応コンデジに分類されるので当然と言えば当然ですがコンパクトでどこにでも持ち運びやすい。逆にコンデジにしてはデカすぎるとも言えますがミラーレスにも引けを取らない存在感がありつつ持ち運びやすいといういいとこどりなサイズ感。重量も重くなく男性でも女性でも子供からお年寄りまで老若男女問わず扱いやすいと思います。

その他細かいけど良かった変更点など

・ISO感度調節ダイヤルの操作性の向上
・接続端子がUSBタイプCに変更


X100Vのここが悪い

手振れ補正が無いとかズーム出来ないとかX100シリーズの特性とも言える部分は「このカメラの良い点」だと思うのでそういった部分は省きます。

個人的にX100Vを使っていて困った事とかX100Fの時には気にならなかったけどX100Vになってから気になった事とかを上げていきます。

タッチパネルの認識精度

一番悪い点はこれです。X100Vから背面液晶パネルがタッチパネルになりました。最初は感動しましたが使えば使う程、煩わしく感じる部分が多い。誤認というか精度が甘い。

私はタッチパネルの左スライドでフィルムシミュレーション、右スライドでカラーバランス、上スライドで測光、下スライドでNDフィルター、という割り当てをしていますがフィルムシミュレーションを変えようと左にスライドすると下スライドに設定したNDフィルターのオンオフが出たり下にスライドするとフィルムシミュレーションやカラーバランスの項目が出たりと結構ガバガバです。

基本的にタッチパネルによる撮影操作はオフにしてますが、触れてしまったのかたまに「SHOT」となってしまう時があります。そうなると「OFF」に戻すのが大変。液晶パネルの画面右上の小さな部分をタッチしてもなかなか認識してくれず「OFF」に戻せない。上下左右に設定してあるショートカット項目が出てきたり、「SHOT」になってるもんだから写真撮影してしまうという事に。メニューからオフにすることも出来ます。むしろメニューからのみ変更可能にしてパネルタッチで切り替わらなくていいような気もする。

これそのうちファームウェアアップデートとかきて改善されないかなと願ってます。そういう類のものではないのかなぁ。。うーん。。。

動画撮影時の熱暴走

私は写真撮影と動画撮影両方しますが、動画撮影時のカメラの発熱が結構やばいです。3月に購入し半年後の9月までの使用感という事で季節的なものもあるかもしれませんがこれがなかなか。

X100Vになってから4Kで動画撮影出来るようになりましたが4Kで連続撮影しようもんなら恐ろしい事になります。8月に動画撮影中「カメラが高温になっているので撮影できません」という警告が出た時もありました。しばらく待って警告が消えて撮影を始めても完全に冷める訳ではないのでまたすぐに熱を持ってエラー。結局その日は撮影を途中でやめて帰宅・・・という事もありました。

写真撮影時には長時間露光で撮影している時やインターバル撮影のような連続で撮るような時はかなり熱くなります。

2020年5月11日にファームウェアのアップデート(Ver.1.10)で「自動電源OFF温度」の設定が出来るようになりました。

アップデートのやり方は色々ありますが「FUJIFILM Camera Remote」アプリを使ってスマホからBluetooth経由でアップデートするのがオススメです。



SDカードが認識できない時がある

もしかしたら個体差かもしれませんが、「SDカードエラー」という事がちょいちょいあります。

電池カバーがすぐ開く

これは購入してすぐ気になった部分で、6か月使って慣れて事故は減ったものの気が付いたら開いてる時がまだあります。電池はストッパーによって落ちたりはしませんが結構困ります。X100Fの時はそういう事はまったくなかったのでX100Vで底面の設計が変わってからですね。

注意点(個体差の可能性)

電子機器あるあるですが、当たりはずれというのが少なからず存在します。当たりロットとかそういうの。

なのでもしかしたら「自分のX100Vはそんな事ないけど?」ということもあるかもしれません。

実際過去にX100Fを購入して他の方のブログを読んでいた時に、ここに困っているので修理に出したと書かれた記事をみたりしましたが私のX100Fでは問題ないって事もありました。

そこを踏まえて参考になるところは参考にして下さい。


まとめ

何にでも良い所悪い所はありますが、出来る事が増えた分X100Fよりも気になる部分が増えた感じはします。

従来機のX100Fは、言ってしまえば「X100シリーズの完成形」だと私は思います。X100Fで撮影したクラシッククロームの写真はあのレンズだからこそ表現できるものなんだなぁと実感。

それに対してX100Vは「次のステージへの新しい挑戦」という印象を強く受けました。これを元に次の後継機に生かしていくんだろうなという気がします。

X100Vを買ったばかりの頃は

「X100シリーズの最新作なんだし進化した上位互換でしょ」

というイメージが強かったですが、半年使ってX100VとX100Fを今改めて比べてみると、正直どっちが優秀とかではなくそれぞれの良さがあるって感じです。

同シリーズのアップグレード版で攻撃力が高くなってる強武器だけどピーキーな性能してて、備わってる潜在的な特殊能力補正で敵によってはアップグレード前の方が安定して強い場面もある的なね。そんな感じ。

結論としては右手にX100V、左手にX100Fの二刀流が最強ってことです。

という訳で前回はX100Vを購入してすぐのレビューを書きましたが、丁度半年使ってみた現在、購入当時とはまた異なる部分も感じたので改めてレビューをしてみました。

youtubeでX100Vのレビュー動画なんかを見てみると「X100Vの動画撮影時のオートフォーカスが悪い」という動画をみかけます。確かに初期設定だと敏感すぎたり迷ったりよくありますが動画モード設定のAF-C設定で被写体保持特性とかAF速度を調整すれば結構変わります。その辺を何も考えずデフォルトのまま使ってて性能が悪い悪い言うのはちょっと違うと思うんですよね。

なのでそのうちカメラのオススメ設定についても記事にしてみようと思います。


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