今回は海外の写真スクール「Digital Photography School」で「写真について学ぶべき100のこと」という記事を紹介したいと思います。
目次
100 Things I’ve Learned About Photography
100 Things I’ve Learned About Photography(元記事リンク)
これは2007年くらいの記事と結構古めですが、こういうのは今も昔もそこまで変わらないと思います。iPhone3Gの発売が2008年とかなのでスマホがそこまで普及していない時代、SNSが今ほど当たり前ではない時代だからこそガチのフォトグラファーに向けた内容にもなっていると言えます。
この記事の著者は
「これらの教えは私を豊かにしてくれました。今日はそれをシェアする事であなたのカメラ生活が新鮮かつ刺激的になっていく事を願っています。」
と述べています。
今回の記事では1~50までを和訳し、自分なりの解釈も添えて紹介していきます。
写真について学ぶべきこと#01~#50 和訳&解釈
#01~#10
#01.大人気スター(有名人)になるために写真を撮ってはいけない
今の時代で解釈するなら「イイネ!」が欲しくて写真を撮ってはいけない。も含まれそうですね。
#02.撮影しているものを楽しむ
物撮りをしているならその物を楽しむ。風景を撮っているならその風景を楽しむ。人を撮っているならその人を楽しむ。
#03.撮影の準備を整える
日の出の撮影時にバッテリーがない事に気づくようではダメと書かれてます。
#04.常に必要以上に暖かい衣服を1つ持っていく
夏は長袖のシャツを腕まくりという格好オススメ。
#05.撮影中は自分の考えや感情に注意を払う
注意を払うという解釈が難しい部分ですが、撮影中も自分の考えや感情を大事にするように。
#06.達成できる目標を設定する
目標があるとモチベーションにもつながります。
#07.写真に関するヒントを書き出し、書くことで学ぶ
ペンで紙に書くのはなかなか難しいですが、何事もアウトプットする事で初めて身になります。
#08.三脚を持たずに撮影には絶対に行かない
持ってない時に限って「三脚あればな・・・」となるんですよね。せめてミニ三脚orゴリラポットは常にカバンの中に入れておくのが吉。
#09.小さな成功に喜ぶ
何をもって成功かは人それぞれですが、成功体験を積み重ねる事が大事。
#10.ポテンシャルの高い写真仲間との関係を築く
ポテンシャルを日本語にすると「潜在能力」「発展性」「将来性」「可能性」「伸びしろ」「見込み」とかになります。単純に写真に対しての意欲があって常に成長しようとする人との関係を築く事が大事という事ですね。ポテンシャルが低い事が悪いとは言い切れませんが、撮りたいイメージとか感性も変わってくるので一緒に撮影しても楽しくなかったり価値観が合わなかったりすると思います。
#11~#20
#11.最初に心で撮影したい場所を見て…次にカメラで覗く
次の#12とセットで。
#12.常に落ち着く
常に平常心で。
#13.自分を過大評価する傾向があることを知る
自信過剰になりすぎないように戒め。
#14.バランスの取れた見え方は素晴らしい
釣り合いの取れた見方なので「バランスの取れた」「偏りのない見え方」と訳しました。ここでのkillerは多分スラングっぽいので「素晴らしい」の意味だと思います。
#15.写真に専念しても他のことをやめない
映画観たり音楽聞いたりゲームしたり
#16.写真コミュニティに参加する
写真サークルとか写真教室みたいなのはもちろん、複数人で撮影に行ったりする事をコミュニティと解釈してもいいと思います。
#17.カメラを清潔に保つ
カメラが綺麗なカメラマンは写真も綺麗説。
#18.良い状況でも悪い状況でも自分と他人を比較しない
これは写真以外の面でも大事な気がします。
#19.自分の写真スタイルを見つける
ここでのstyleは「(芸術的)表現方法」を意味します。
#20.構図を増やしてシャッターを切る回数を減らす
構図を増やす事は大事だけどシャッターを切る回数減らすのなんで?って思った方は逆に考えてみてください。同じような構図でシャッターを切る回数が多い場合を。
#21~#30
#21.自分の批評を探して受け入れる事を学ぶ
「批評」は良い点悪い点の指摘。良きも悪きも受け入れてさらなる自分の成長の糧にしましょう。
#22.創造性を取り戻す為に何か違う事をする
#15に近い感じもしますが、どっちかと言うと今まで興味の無かった事をやってみたりするという意味も含まれてる気がします。
#23.他のフォトグラファーの写真からインスピレーションを受ける
インスピレーションは「直観的なひらめき」「瞬時に浮かぶ思いつき」になるので他の方の写真を見て刺激を受けるようなニュアンス。
#24.正直に敬意をもって批評する
写真を批評する場合には年齢性別写真歴問わずそのフォトグラファーへの敬意は忘れずに。
#25.彼女からのフィードバックを得る
your lady訳し方が間違ってたらスイマセン。女性と男性では見え方が違うと言いますし、彼女がいる方は感想を聞いて取り入れてみるのもいいかもしれない。親しい仲だからこそ忖度なく正直に答えてくれるってことかなと。
#26.他のフォトグラファーの表現や世界観を真似てはいけない
自分の写真スタイルを大事に。
#27.大胆になれ
大胆とは「度胸がある」「胆が据わっている」「思いっきりやってのける」「図太い」など。
#28.黄金比に気を付ける
なんとなく一番しっくりくる瞬間とか構図があればそれは黄金比説。
#29.10mmは凄い
rocksはスラングだと思うので「岩」じゃなく「凄い」で訳してます。ほぼ間違いなく画角の事を言ってると思う。
#30.セルフポートレートを撮る
自撮りも大事。
#31~#40
#31.写真に関する本を読む
このブログでは記事のテーマに合わせて写真に関する本のリンクを貼っているので是非。
#32.風景写真に人を組み合わせる事でより一層風景の良さを引き立てる
風景写真の中に人が写ってるとストーリーが生まれたり、より美しい風景に感じれたりすることは往々にしてあります。
#33.すべての撮影状況は予想とは異なる
何事も臨機応変に対応する。
#34.S字カーブと線に注意する
縦横の線は大事。Sのラインも意識。
#35.常にRAWで撮影する
RAW撮影。。
#36.感覚を研ぎ澄ましてイメージを仕上げておく
写真=芸術の要素もかなり含まれていると思うので「感覚」とか「イメージ」は大事ですね。
#37.あなたが美しいと感じるものを発見する
アスファルトの隙間から生える苔を美しいと感じれる心。
#38.優れたフォトグラファーになるのは時間がかかる
何事も一朝一夕ではいきません。
#39.最高の機材は、現在持っているもの
間違いない。
#40.すべての写真を撮る事は出来ない
なんでも撮ろうとするなって事かなと。#39の今持っている最高の機材がもっとも得意とする写真を撮ることが大事な気がします。
#41~#50
#41.写真の常識を壊せ。でもカメラは壊さないで
「普通こんな撮り方しないよね」は褒め言葉。
#42.あらゆるシーンによって光の当たり方に注意する
ライティングの重要さ
#43.視線はコントラストの部分に動く
コントラストの部分に気を付ける。
#44.雲は風景の雰囲気を高める
デジカメでもスマホでも風景の写真を撮った事のある全ての人はこれわかると思う。かの有名な新海誠監督の作品は雲がすごく綺麗で印象的だったりしますね。
#45.フォトブログを始めなさい
独自ドメインでサイト開設がオススメ。
#46.褒められたら素直に「ありがとう」と言う
個人的な意見ですが何かを褒められた時に「そんな事ないよ」と言うのはその相手の感性を否定してるのと同じだと思うんですよね。なので謙虚でいる事も大事にしつつ私は素直にありがとうと言うようにしてます。例えそれがお世辞であったとしても別に関係ナシ。
#47.「ナイスショット」というコメントは控えなさい
日本語にすると「いい写真ですね」とかかな。
#48.「すごい!」というコメントは意味がない。具体的に写真の好きな所悪い所を説明する。
#47からの続きで「すごい」も意味がない。その写真のどこが良いと感じたのか、何をすごいと感じたのかを具体的に説明する事が大事だと。#47と#48は言ってはいけないというよりも、その言葉だけで終わらせては意味がない的なニュアンスかなと。
#49.あなたはカメラではない
多分カメラは目の前の事象を撮るだけのもので、色んなイメージをしてどう撮るか考えろって事かなと。目の前の事をただ記録するだけにならないように。
#50.写真への質問は最後にして、フォトグラファーとの会話を弾ませる。
写真の内容についての質問は最後に。
参考になるところは参考に
ごく当たり前の事から、結構深い所まで色々と教えがありますが難しい部分の解釈は読み手の都合のいいように考えていいと思います。わかりにくいと感じる部分は「逆に考える」と理解しやすかったりするかもしれません。
思い当たる部分があれば意識して変えていくことでより楽しくカメラと向き合えたり、困った時には何かの手助けになるかもしれません。
是非参考になるところは参考にしてみてください。
#51~#100に続く。