岡山県岡山市東区の西大寺にて毎年2月に行われている「会陽(はだか祭り)」で使われる宝木(しんぎ)を取りに行く行事の撮影班に参加さてもらい撮影してきました。
宝木(しんぎ)取りとは
日本には古くから各地域に根付くさまざまなお祭りが開催されており、風習や伝承を基に、他の地域からは「変わっている」と思われるようなお祭りを「奇祭」と呼びます。
そんな奇祭の中でも、日本を代表するほどの規模や文化を持ち合わせているの奇祭のひとつが「西大寺会陽(はだか祭り)」です。
そのお祭り当日に投げ込まれる「宝木(しんぎ)」の材料を西大寺観音院から無量寿院に取りに行く行事というものになります。後日行われるお祭りの内容については触れないので興味のある方は調べてみてください。
先に述べておきますが、2021年はコロナの影響もあり例年とは違った形でお祭りが開催される予定であり、今回の事前行事においても色々と関係者を減らしてとり行われたとの事です。
「日本3大奇祭」の裸祭りがコロナ下に取る奇策(産経ニュース)
地元テレビ局や新聞社の方も来てましたがかなり人数を制限しての取材撮影だったようです。
今回撮影した写真
写真について
深夜という時間帯な上に目的地は山にあるお寺なのでとにかく真っ暗でかなり難しい撮影でした。
三脚を持って行きましたが結局ほぼ全て手持ちで、比較的明るいところでは1/60で暗いところでは1/30、1/15まで落としてがんばりました。
普段よく1/60で写真を撮ることが多かったりしますが、1/15手持ち撮影は難易度がぐっと上がりますね。全身の力を抜いて体全体と肩から腕にかけてジンバルのようになめらかに動かしカメラを支えて、呼吸を浅くして息を吐ききった所でシャッターを切る。リアル全集中の呼吸。
X100Vは手ブレ補正のないカメラですが本体重量が軽いので自分の体の使い方次第でかなり安定させれるのが強みだなと再実感。それでもブレてボツな写真が多かったですが。
その他設定としては絞り値はほぼ全開放でISO感度は状況に応じて変えてフィルムシミュレーションはクラシックネガ多めです。シチュエーションとしては夜景寄りな撮影でしたが彩度が低めなので和のテイストにすごく合うと感じました。提灯の光の暖かさと言うかオレンジがかったような光なのも雰囲気が出ていいかなと思ったのでヴェルビアも使ってみたり。
クラシックネガにハマりっぱなしです。ただ彩度低めコントラスト高めのフィルムシミュレーションになるので暗いシーンでの写真撮影に向いてるかと言われると難しい所ですね。
撮影を終えて
伝統ある日本行事への撮影参加という事ですごく貴重な体験をさせてもらいました。
個人的にかなりいい写真を撮らせて貰えたなと思います。暗い中で少ない光源をどう使ってどの角度から撮るか、その瞬間に合わせてどの設定で撮るか、参加者全員から感じる緊張感などなど、その現場に居合わせてる事も含め最高に楽しかったです。撮影班の目的としてはその年の「記録」という観点での撮影がメインになると言うことでしたが、今回私はそういうのに関係なく自由に撮らせてもらえたのも楽しめた要因の一つだと思います。感謝します。
撮影班及び各関係者の皆様寒い中本当にお疲れさまでした。