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X100Ⅵの発売が発表されました

X100Vが発売されてから4年。ついに後継機となるX100Ⅵが2024年のCP+に合わせて発表されました。

スペック等の発表もされたので気になる部分を現行のX100Vと比較して所感など書き記していこうと思います。

今までシリーズを通して結構ひねった数字できてましたが素直に6の英字になりましたね。FFシリーズみたいな感じになっていくんでしょうか。

X100ⅥとX100Vのスペック比較

簡易的ですが気になる部分を抜粋し比較してみました

X100VI X100V
撮像素子 APS-C
X-Trans CMOS 5 HRセンサー
APS-C
X-Trans CMOS 4センサー
画像処理エンジン X-Processor 5 X-Processor 4
有効画素数 約4,020万画素 約2,610万画素
シャッタースピード 1/180,000秒~30秒 1/32000秒~30秒
焦点距離 35mm 35mm
F値 F2〜F16 F2〜F16
ISO感度 125~12800 160~12800
連続撮影速度 約20.0コマ/秒
(電子シャッター時)
約30.0コマ/秒
(電子シャッター時)
背面液晶モニター 3.0型チルト式
*チルト角度45度
3.0型チルト式
*チルト角度30度
手ブレ補正
Wi-Fi
センサークリーニング ◯*圧電素子による超音波方式
AF機能 顔検出/動物/鳥/クルマ/バイク/
自転車/飛行機/電車
顔検出
動画撮影 6.2K 29.97fps~
4K 59.97fps~
FHD 59.97fps~
4K 29.97fps~
FHD 59.57fps~
フィルムシミュレーション 全20種(*Vより3種追加)
*REALA  ACE
*ノスタルジックネガ
*ETERNAブリーチバイパス
全17種
重量 約471g(本体のみ) 約428g(本体のみ)
発売日 2024年3月下旬 2020年2月27日(SLV)
2020年3月12日(BLK)
価格 280,000 160,000

X-Trans CMOS 5 HRセンサーになった事で画素数が4020万画素になりました。そして画像処理エンジンがX-Processor 5に。4から5になってどれだけ変わったのかイマイチわかりにくいかと思いますが単純に処理性能2倍です。

さらに今回X100シリーズ初となる手振れ補正が搭載されます。正直なところ手振れ補正のないカメラというのがこのシリーズの尖った部分であり魅力のひとつでもあったと思うので少し残念な気もしますが、動画を撮るとなるとやはり手振れ補正はありがたい。手振れ補正機構を積むという事はカメラの内部構造を大きく変えてしまうと思うんですが重量が増えただけで外観デザインに変化がないところに開発陣の凄さを感じます。

動画性能に関しては4Kでも60fpsで撮れるようになり、6.2Kも撮れるようになりました。オートフォーカスは第五世代AFアルゴリズムという多分最近のフジのカメラ(X-S20とかX-H2シリーズ)に積んであるのとほぼ同じで色々と検出できるものに。

フィルムシミュレーションはVから3種追加され、より撮影表現の幅に広がりを感じさせます。レンズ交換はできないのでセンサーが丸見えになる事はないですが、センサークリーニングが搭載されました。

見た目はコンパクトですが中身はXT-5やX-H2とほぼ一緒の性能になりました。色々踏まえるとそれ以上かもしれません。

詳しくはFUJIFILM X100Ⅵ 公式ホームページ(外部リンク)で主な仕様から見れます。

X100Ⅵは買いか?

X100Vが品薄で高騰していましたがこれを機に受注分も含め完全に生産中止、販売中止になりました。なので今後X100Vは中古品以外では手に入らないので新品はX100Ⅵを買うしかないです。圧倒的に性能もアップしているので今X100Vを使っているユーザーも買い替えて納得できるカメラだと思います。

しかし、値段が高い。

X100Vが発売日に新品15万ほどでしたが、X100Ⅵは30万ほど。限定モデルは35万。

X100V発売当時某カメラ屋にて

物価の高騰、性能の向上、X100シリーズの人気が出た事、値段が上がった理由は諸々ありそうですがそれにしても跳ね上がりすぎてビビります。極稀にX100シリーズをサブカメラとして持ってる人がいるくらいでしたがサブカメラにしてはすごく高いし単焦点レンズのみで拡張性が低く、持ち運びやすいけどカメラとしては扱いにくい。どちらかというと知る人ぞ知るカメラみたいな立ち位置だったと思います。

最近思うのが、インディーズ時代から好きだったバンドがメジャーデビューして有名になるにつれて嬉しいけどどこか少し寂しい気持ち。みたいな感じです。

ちなみに現在のX100Vの買取価格は20万ほど。買った時よりも高く売れるようです。

あとはシリーズを通して使っている方にはわかってもらえるかもしれませんが、おそらくまたX100ⅥとX100Vでは写真の「味」が変わるんじゃないかなと思われます。X100FからX100Vに変えて一番驚いたのが写真の撮れ方の違い。最大の理由はレンズの新設計によるものだと思いますが、良くも悪くもクリアにドライでシャープに撮れるようになったことで写真の色味や雰囲気が絶妙にX100Fとは違いました。言葉では表現しにくいですが、X100Fで撮れていた「フィルムに近い感覚の色味と質感のある写真」が同じクラシッククロームで撮ってもX100Vでは表現できなくなったんですよね。

今現在X100Vのクラシックネガで撮る写真が大好きですが、はたしてこれがX100Ⅵで撮った場合に同じ感覚で撮れるかどうか。レンズはX100Vと同じですが画素数が約2倍になっています。ちなみにX100Fの画素数は2430万でX100Vは2610万なので画素数はそこまで変わりませんでした。性能自体は後継機が出る度にアップしていますが、人によっては必ずしもプラスにはならないかもしれません。今でもフィルム写真が愛されているように特有の美しさや人によって表現したい写真というのも存在します。描画性能に優れ高画質で美しい写真だけが正義ではなく必ずしも求めているものではないという事もあるのでそこだけが気になる部分ではあります。

まぁ両方持ってれば解決ですが()

なにはともあれ4年ぶりの新作おめでとうございます。

限定モデル当選しますように…(*人*)

FUJIFILM X100VI Promotional Video/ FUJIFILM

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