ライブ撮影に行ってきたのでその記録。今回は写真のみで撮影スタッフとして参加させて頂きました。
久々のライブ撮影
対バン6組出演で15:30からリハーサルということだったんですがリハには間に合わず開演1時間前くらいからお邪魔しました。
ステージは幕が下りていて照明の感じが全然わからず、ある程度どの辺から撮るか会場をウロウロしつつ堀田晃平さんの演奏は3番目という事でその前に撮影リハ込みで撮れたらと思い「少し撮らせてもらってもいいですか?」と他のアーティストさんに声をかけてみました。
トップバッターの吐夢(トム)さん。
弾き語り系の演者さんが多い中ラッパーという、「俺めちゃめちゃ動くんですけど大丈夫ですかね?」と心配してましたが撮る側としては動いてくれた方が色んなバリエーションで撮れるので「動きまくってください!」と。快く承諾してくれたので撮影させて頂きました。
X100Vで撮るライブフォト
吐夢(トム)さんのステージ
言ってた通りかなり動きのあるパフォーマンスでしたがシャッター速度250か500くらいで躍動感を表現しつつ撮れました。照明は曲(ラップ)に合わせてかなりフラッシュ系の演出が多かったのでそのタイミングに合わせてシャッターを切りました。ステージはスモークの演出もあったりでISO4000くらいから粒子感が顕著に出る感じ。最高にかっこいいパフォーマンスで撮る方も気合入りましたね。一発でめっちゃ好きになりました。
フィルムシュミレーションはClassic NegメインでACROSとVelviaでも撮ってみました。これもイイ。
ステージは観客側とそこまで高低差はないんですが、下から煽って撮ることでよりライブ感を。そして斜めの位置から会場にパフォーマンスをしてるのが一目でわかるような構図です。ほぼデジタルテレコンで58mm。ワイコン付けたまま撮ってたんですがいっそ外して70mmで撮ってもよかったかもしれない。
他のお客さんの邪魔にならないように忍者のように動き撮りました。きっと邪魔になってないはず・・・。
ライブ後、撮影した写真を少し見せたらすごく気に入ってくれて嬉しかったです。
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また次回よろしくお願いします。
堀田晃平さんのステージ
照明も比較的穏やかだったので大体シャッター速度125~で撮影。ただ結構明るいかと思ったら急に暗く、急に明るくなったりもしたので難易度が高かったです。
シャッター速度125の感度2500でここまで明るくなったり。白トビというよりもスモークとISO感度の高さが相まってざらつきが結構出てしまいます。フィルムっぽくて個人的には好きなんですけど、求められてるものではないので難しい所ですね。
サポートでヴァイオリン演奏の豊美さんはPRO Neg.Hiで撮影してみました。普段あまり使わないんですが美しくかっこよくそれでいてクールに表現したいなと。イイ感じ。
本番ぶっつけの撮影でしたが過去一良いのが撮れたかなと。本人も気にってくれたので良かったです。
今回照明がほんと素晴らしかった。
上野音横丁
会場は上野にある上野音横丁さん。昔ながらのライブハウスで懐かしさを感じました。
音響、照明のスタッフさんはプロで素晴らしかった。撮影側としては照明さんとの兼ね合いが大きいですが、素晴らしい照明管理と演出でした。本当にお見事。
同時にライブ配信もしていて常時ビデオカメラ6台くらい稼働してました。いい環境。
こういうライブハウスにいると10代を思い出すというか、色々とドンピシャの世代すぎて感慨深いものがあります。
ライブハウスを使ったMVと言えばコレ。映像も色味も曲も最高すぎる。エルレは伝説ですね。こういうMVいつか撮りたい。
カメラの設定等まとめ
X100Vでライブフォトを撮るメリットデメリット
X100Vでライブ撮影してると驚かれることが多々あります。カメラを知らない人が見ても「フィルムカメラで撮るんですか?」とびっくりされたりカメラに詳しい人であれば尚更「えぇ!?」ってなります。
撮っててネックなのは焦点距離。ズーム出来ないので画角に限界があります。構図は頭と目と足を使ってなんとでもなりますが遠いのは物理的に無理。しかし逆にメリットとして今回4時間5時間立ちっぱなしで撮り続けましたが腕が疲れない。よって最後まで撮影パフォーマンスが落ちず写真のクオリティが最後まで高い。これはの相当なメリットなんじゃないかなと思います。
カメラの設定
音楽のライブは演者さんも動いてるので暗いからといってシャッター速度遅めで撮ると使い物にならないブレた写真になります。なので必然的にシャッター速度は速くなり絞りとISO感度で明るさを調整します。
カメラの設定はマニュアルでシャッター速度の目安は大体125~500でダイヤル操作。絞りは常に解放。
ISO感度は1250~5000くらいが使える範囲で照明によってかなり変わるので常にリングに指をかけて操作出来るように。低めの方がざらつき感は抑える事ができるので常に低めを意識しつつ、絶対に撮り逃したくないここぞという時は躊躇せず10000↑でもいいので撮れるように心構えをしておく。
オートフォーカスが強いカメラならオートフォーカスでいいと思いますが、X100Vは少し暗いとすぐ迷うのでマニュアルフォーカスである程度ピントの定まる位置にフォーカスを置いて撮る事が多いです。個人的に多少甘くてもいい瞬間を撮れるのが一番かなと。
真剣にパフォーマンスをするアーティストさんを撮ってるとその真剣さがカメラを通して伝わってきてこっちも熱が入るんですよね。真剣だからこそ面白い。二度とやり直しがきかない一発勝負な所も最高に気持ちが高まります。
撮影ご依頼ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。