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AIとカメラと写真について

今の時代AI技術がどんどん進化してすごい事になってきましたね。

一番身近なのはChatGPTでしょうか。最近ではブラウザで何かについて検索すると一番上に「AIによる回答」というのが当たり前のように表示されたりします。続いてAIイラストやyoutubeで流れてくるAI動画など。何年も前からAI技術は様々な分野で使われてきたと思いますがどんどん身近になり何がAIで何がAIじゃないのかすらわからなくなるような部分も出てきたりしています。

さてそんなAIですが今回の記事でフォーカスしたいのが視覚表現的な部分についてのAI技術、もっと言うと写真界隈でのAIについて考えていきたいと思います。

AI技術とカメラ

まずAI技術とカメラについて。

ここ数十年AI技術の進化によってカメラで一番影響を受けているのは「オートフォーカス」の部分だと思われます。どのメーカーも画素数は頭打ちになり、ミラーレスカメラで動画を撮るという流れがきたことによりどれだけ被写体を高速かつ高精度に認識、追従するかで競うという図を何度も見てきました。映像を撮る場合にはオートフォーカスの性能が良ければ映像表現の幅が広がりますからね。

そんなカメラとAIについてですが写真を撮る場合、シャッター速度、絞り、ISO感度、フォーカス、全てがオートで撮影した写真は自分の意志で撮ったものと言えるのでしょうか?

シャッター速度優先やら絞り優先やらありますが、何かを設定すれば他の部分はカメラが自動で合わせてくれる機能です。それもまたカメラ自体が決めた設定で撮影している事に変わりはありません。今のオートフォーカスは最たるもので、レンズを向けた場所の情報をカメラが分析解析し内蔵されている人工知能が瞳を追従しピントを自動で合わせてくれます。カメラには様々なオート機能があり、昨今のAI技術進化に伴い撮影をどんどん簡単にしてくれています。シャッターを押すだけで綺麗な写真が撮れるというのはいい事なのかもしれません。しかしカメラを使って写真を撮っているつもりがいつの間にかカメラに使われて撮っている・・・なんて事になっているかも。

自分で操作しているつもりが現状ほとんどの人が一歩引いて見てみるとこれです。私にはカメラが人を操っているように見えてしまいます。

AI技術と写真

続いてはAI技術と写真について。

カメラ本体のAI云々よりこっちの方が大きなテーマだと考えています。

最近では本来そこからは見えないはずの東京タワーが合成により作られ某カメラ部を揶揄するような投稿が話題というか炎上しましたね。わざと「テンプレ合成ポエム写真」を投稿することで某カメラ部を批判してるんだと思いますが、あれは合成というよりもAIによって生み出されたものに近いんじゃないかと思っていて、詳しい正確な流れはわかりませんが投稿後その場所を知らない一定数の人はそれが本物の写真だと信じたのではないでしょうか。

私はその人がどういう写真を撮ろとかまわないし他人の価値観を否定する気はないですが、広角レンズで撮影された絶景系のギラギラ加工写真は前々から写真というよりCGっぽいなという感覚はありました。寺の階段で日の丸構図ドン、森林の木漏れ日ドン、みたいなやつです。そして今AI技術の進化で溢れた結果SNSでよく目にする某カメラ部風の作品はもはや写真というよりも生成された画像に近いんじゃないかと思います。

さらにAI技術の進化によりフォトリアルな人物写真も簡単に作り出せるようになりました。

試しにSeaArtで生成してみました。

2枚目は手がおかしなことになってますがそれぞれベースモデルを少し変えて生成してみました。モデルのブレンド比率をうまい事使えばもっとフォトリアルに寄せれそうです。ちなみにこれらは現実には存在しません。どことなく誰かに似てるような気もしますが入力したプロンプトを元にAIによって生み出された架空の人物と風景画像です。

さらにSNSでよくありそうな絶景メインの画像も生成してみました。

〇〇で見た〇〇がすごすぎた。感でてます。これも現実には存在しません。「夕焼け空,絶景,女性,後ろ姿,一眼レフカメラ,フォトリアル,」それっぽくなりそうな単純な単語しか使ってないのでざっくりですが、詳しい人ならより細かなプロンプトを使い精密で現実にあるかのような画像を作る事が出来ると思います。

写真という字は「真実を写す」と書きます。

あなたが撮影したもの、見ているもの、それは本当の姿を写しているのでしょうか?現実を歪めてイメージを後付け、または歪められた現実を見ていませんか?

「写真を撮りたい」のか「写真風の画像を作りたい」のか。

まとめ

楽しみ方は人それぞれで状況や環境が違えば見えるものや感じ方、必要な機材も違います。高性能なカメラで誰が撮っても同じように見える名所へ行き撮影後にコテコテのレタッチを施す・・・そしてSNSへ投稿する。その結果生成AIの餌となりそれを元に美しい写真風画像が生成される・・・。もしかしたらあなたは気付かないうちにAIにコントロールされてしまっているのかもしれません。

自分の意志でカメラを操作し光と影を感じ写真(photograph)を撮りたいのか、オートにまかせてカメラに操られ生成AIのような画像(image)を作り出したいのか、どっちがあなたにとってやりたい事なのかを一度考えてみると面白いかもしれません。

 

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