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神は細部に宿るという話

「神は細部に宿る」という言葉をご存じでしょうか。

クリエイターの方々は耳にしたこともあるかと思いますが、この言葉はドイツの近代建築家巨匠ミース・ファン・デル・ローエの名言と言われていて

「ディティールへのこだわりが作品の本質を決める」要するに、作品の完成度は細かい部分にまでこだわり抜く事が重要という事です。

色々な場面でも活用できる言葉ですが、ここでは写真や映像などについての内容で進めていきます。

どこまで細部にこだわれるか

細部にこだわる。簡単なようでとても難しい。

例えば人物メインに撮るとして、周りの風景や全体の雰囲気、光の角度、その動きの瞬間、視線の流れ、風の強弱など、細部はいくらでもあります。ただその人物だけを見るのではなくその瞬間に写り込む細かな部分にまで気を配ることで作品としての完成度が高まっていくという事ですね。

今の時代トリミングや補正を前提として撮る人も多いと思いますが、やはり一番こだわるべきは撮る瞬間です。撮る場所を考え、カメラの向き、どの距離で撮るか、足を動かし頭を使って撮る。そのひとつひとつが細部へのこだわりになっていきます。

写真を撮ることを本職として日々思うのは、正直カメラやレンズは撮れればなんでもよくて一番重要なのは腕とセンス。そしてどれだけの情熱と意思をもって撮るかだなと。

性能の良いカメラやレンズを持っていれば綺麗な写真が撮れるのは当たり前です。しかし性能の良い機材で撮った写真=良い写真という事にはなりません。どう撮るかは結局その人の腕やセンスによるわけです。何を撮るのか、どこで撮るのか、どういう向きで撮るのか、誰に見せるのか、「細部にこだわる」という事はその状況に応じて適切な部分にこだわり作品を作り上げていくことでもあるのかなと思います。

「細部にこだわった一枚」撮ってみてはいかがでしょうか。

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