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奥行きと立体感の表現について

日々どうすればうまく撮れるの考えていく中で最近意識している点をひとつ備忘録として記事にしておこうと思います。

今回紹介するのは「奥行き」と「立体感」について。

写真という平面の中で感じる奥行きと立体感

写真というのはプリントした写真、パソコンやスマホで見る写真、どちらも平面で二次元なものです。しかし私たちはその写真を見た時に奥行きを感じたり立体的に視認していると思います。

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それはなぜなのか。大きく分けて3つあります。

遠近法

近くのものは大きく見え、遠くのものは小さく見えるという私たちの目で見えているそのままを撮る事で平面内で奥行きを表現する手法です。

「遠い・近い」「高い・低い」「広い・狭い」などの空間的関係による作用が写真の中にある事で奥行きを感じられます。

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遠近法は一番わかりやすいですね。

逆にどうやったらそうならないのかというと望遠レンズを使った「圧縮効果」というのがひとつあげられます。

遠くのものが近くに見えるような写真で特徴としてはダイナミックな写真になったりしますが使い方を間違えると圧迫感のある詰まった感じの写真や合成チックな写真になったります。

拾った写真なので軽くボカしてますがこういう大きな月を背景にしたような写真が有名ですね。

良いと思うか違和感を感じるかは人それぞれかと思いますが、奥行き考えた場合には少し違ってくると思います。

 

光の強弱、色の濃度

影や色の淡濃は写真において奥行きと立体感を出す手法として一般的であり最も効果的な方法です。

これを意識して撮るか撮らないかで大きく変わってくる部分だと思います。

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光や色など人それぞれ好みがありますが、奥行きと立体感という部分だけで考え場合その明るさや色の淡濃の比較によって距離感などを視覚的に感じています。

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この光や色の濃さで奥行きや立体感を表現するというのは個人的に最も基本的な事でありながら最も難しく写真表現の原点にして頂点に当たる部分なんじゃないかと思っています。

角度

すごく単純ですが撮る角度を考えるだけで立体的に表現できます。

正面から撮ったカメラ

斜めから撮ったカメラ

二次元的な表現と三次元的な表現で全然違いますね。

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様々なシーンでどれだけ脳内で立体的に捉える事が出来ているかどうかで撮る写真の本質が変わってくる部分かと思います。

平面だから悪いと言う事ではない

逆に平面っぽい写真が悪いのかと言われるとそういう事ではありません。

シンメトリーであることは世界共通で美しいとされるものであり、正面や上面から撮った方が被写体の魅力を伝えやすい場合はその方がいい場合も数多くあります。

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大事なのはその時々における撮り分けです。

まとめ

何をどう撮るかは人それぞれですが、もし「もう少しいい写真を撮ってみたい」と考えた時には奥行きや立体感を意識してみると上達のヒントになるかもしれません。

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