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カメラアシスタントの面接を受けてきた話

少し前になりますが都内某所のカメラマンアシスタントの面接を受けてきました。結果的に辞退したんですがプロカメラマンの方とお話をさせていただきすごくいい経験というか勉強になったので自身の備忘録として、またこれからカメラマンアシスタントやってみたいけどどうしようと迷ってる方に何かしら考える切っ掛けになればと思い記事にしたいと思います。

ちなみに受けたのは

・デジタルスチール・ムービー撮影
・撮影スタッフコーディネート・キャスティング
・フォトレタッチ・3DCG・動画編集
・レンタルスタジオ
・ドローンによるムービー・スチール撮影

など、都内某所で大きなスタジオを構えたカメラマン集団のいるところです。

photo by pexels

雑誌の表紙や広告などを手掛ける一番イメージしやすいプロカメラマンなのではないでしょうか。

どこの学校を出たか

面接までの流れとしては

履歴書、職務経歴書、ポートフォリオを送って書類選考。

その後面接。

書類選考後に電話がかかってきたんですがまず聞かれたのが

「どこの学校を出てますか?」

という質問でした。

写真関係の学校を出てない旨を伝えたところかなり厳しい反応でしたが職歴などを考慮した上で面接は行ってくれるとのことに。

面接だけで学べる世界

まず面接をしてくれたのが代表でもありその道40年以上という大ベテランの方で、気さくな感じで話してはくれましたが目や表情から

「今はこうやって話してくれてるけど、めちゃくちゃ厳しい人なんだろうな」

というのを感じました。

教えず盗めタイプの師匠。

面接中に何度かスタッフの方とやりとりしてましたが、みんなビビってる感じがして見てるこっちがハラハラしてしまうほど。

面接にしては長く1時間くらい話をしてくれてその中でも学びになった点を3つ残しておきます。

①ポートフォリオについて

まずポートフォリオについてです。

今回書類選考時にポートフォリオの送付とあったので個人で撮影したものと仕事で撮影したものをいくつか並べたのをA4サイズの写真プリントしたものを提出しました。

こんな感じのを4枚ほど。

そして面接時に言われたのが

「ポートフォリオ他にお持ちになってます?これだけですか?」と。

書類選考時にはまだよかったのかもしれませんが、面接時に必要なのはポートフォリオブックという事に気付かされました。

その後、A4サイズ40枚プリントしてポートフォリオブックを作ったのでそのうち記事にしたいと思います。

これでもいくつかちゃんと目を通してくれた事に感謝です。

②カメラ、レンズよりもライティング知識

面接時にカメラやレンズは何を使ってるか聞かれると思っていたんですが全く聞かれず、

会話の中から

「大事なのはライティングに関する技術と知識がどれだけあるか」

という事が読み取れました。

そこをわかってないとすごく大変だと。機材の名称や用途などなど。

フォトマスター検定にストロボの距離計算や照明に関する問題がやけに多い気がするなと思っていましたが、そういう事なんだと。

photo by pexels

「昔と違って今はどのカメラでも綺麗に撮れる。カメラやレンズはその状況に合っていればぶっちゃけ何でもいい。ただしライティングだけはどの状況においても100%拘って作る必要がある」

要約するとこんな感じの内容でした。

③アシスタントは超大変

少し闇深い部分になりますが、ちゃんと話してくれて逆に好印象でもあると同時にすごく悩んだとこでもあるので詳しく残しておきます。

こういうクリエイティブな業界で働いた経験があるからこそ理解してもらえると思いますがと前置きがあり

ほぼ毎日早朝から深夜まで働き、残業がつかないのが当たり前。給与もそんなによくない。写真の世界を学びながら、少しでもお金ががもらえるだけありがたいという風習が昔から続く業界。給料が低くて生きていくために他でアルバイトしようとしても時間がない、自分のことをしようとしてもお金がない。そんな日々が3年続いてカメラを握らせれるかはわからない。もしあなたが20歳くらいの年齢で少ない給料でも生きていけるような環境状況であれば、絶対にやったほうがいいと言える。しかし今あなたの年齢、状況を考慮した上ではっきり言わせてもらうと「おすすめはしない」と。

そして最後に真剣な表情と圧で

「それでもやりたいと思える熱意がありますか?」

と。

間違いなく試されてる感じはありましたが即答で

「やります」

とは言えませんでした。

辞退した理由

その後、昔話を話してくれたり、撮影現場の話、その方も昔デザインをやられていたそうでデザインの話をしたりで面接終了。さらにそこからスタジオ内を案内してもらったりレタッチしている所を見せてもらったり、備品について説明したりしてくれました。楽しすぎた。

しかしそれと同時に生気を感じない表情というかうつろな目をして備品を運んだりしているスタッフさんがチラホラ見えて、あぁガチなんだなと。

そしてその数日後、よく考えた結果辞退させてもらいました。

がむしゃらにやった先になにかあるかもしれないし、多分選んでも後悔はないと思いますが、悩みまくって辞退した理由は大きくわけて3つ。

①時間とお金

時間もお金もない二重苦はどうしてもきつい。ざっくり計算すると月の残業が180時間で手取り16万とかそんな感じ。実家に住んでてなおかつ若い時に感じてた「無限に時間があるような感覚」みたいなのがないと精神的にもきつい。

②時代に合ってない

今でも王道な道だと思いますし、目指す部分がはっきりしているならこの道が一番の近道だと思います。しかし今の時代色々な選択肢がありこの道が全てではないなと。

また労働面においても時代に合ってない感じがします。古くから続いている会社なのでいつかまたどこかで時代に合った体制に変化していくかもしれませんが。

③人物を撮る事がそこまで好きでもない

仕事の内容は多岐に渡り人物を撮るだけではありませんが、多分「ポートレート撮影」が好きな人が行きつく先、目指す先がここなのかなと思いました。

photo by pexels

「いつか雑誌に載ってるようなグラビア写真を撮りたい!」とか「人を撮る事が兎に角好き」みたいな人は目指すべきだと思います。

情熱の先がどこにあるのかというのを考えた時にちょっと違うなと。

自分なりに真剣に向き合った結果

面接で色々お聞きし話した内容は自分にとってプラスでしかなかったので本当に感謝です。全部録音しときたかった。働くと言う意思の元、プロカメラマンの一番花形であり多くの人が目指すであろう本格的な現場に一歩足を踏み入れたという経験をこれからも忘れず行こうと思います。

直接的でストレートな言い方なんだけど、そこから読み取らせる言い方が上手いというのは弟子をとってきた経験の多さからなのかもしれません。忙しい中貴重な時間を割いていただき本当にありがとうございました。感謝します。

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